肝臓の炎症が続くと、肝臓は次第に硬くなります。この硬さの一つの指標として肝臓の線維化があります。採血による検査に加えて、最近はエコー検査でも肝臓の線維化を測定できるようになりました。原理は以下の通りです。
ある一定の力を加えた時に、軟らかい組織は大きく歪むが、硬い組織の歪は小さい。この特性を利用して歪が小さい部分は青色、歪が大きい部分は赤色に色付けされます。青い色が多い方が硬い肝臓を、赤い色が多い方が軟らかい正常な肝臓を示します。この分布をグラフに置き換えて、繊維化を表現します。この方法はReal-time Tissue Elastographyと呼ばれています。